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2013年2月22日 (金)

本とネットでなにを調べるか

Alogathumb500x4263340     毎日、古い百科事典を読んでいる。たとえば1970年頃の世界百科事典で「花粉症」を引いても載っていない。もちろん日本では1960年代から専門家レベルでは研究されていた。マスコミが取り上げ、一般的な言葉として認知されるようになったのは、1980年代に入ってからである。こうした言葉の歴史を調べるのはネットも有効なツールだが、基本的には過去の文献から探ることが大切である。つまり載っていないという事実が意味のあることなのだ。

ときと歴史 古い歴史的事件の年代を調べるにはまず歴史年表を調べる。しかし古ければ古いほど正確な年号はわからない。カデシュの戦いは紀元前1280年ごろとされているが、近年は紀元前1274年といわれ、より精度を高めている。だいたい歴史的事件の年代が特定されるようになるのは、紀元前8世紀以降とされ、それより以前は学者によって数10年の誤差がある。

ところと地理 地理は地図帳を調べればすべてわかるというのは間違いだ。かつて挙母(ころも)と呼ばれたところは、地図帳にないが、自動車産業のメッカ豊田市のことである。インドの都市ボンベイはムンバイ、マドラスはチェンナイにかわっている。

ことばと成語 ことばも古いものが消えて、新しいことばが生まれる。漢字も5万字以上あるが、一生かかっても全部の漢字を知っている人はいない。歴史ドラマなどで「言路洞開」など珍しい四字熟語が使われることもある。

ひとと機関 日本の苗字はおよそ30万あるといわれるし、名も最近はキラキラネームが流行し、めずらしい名前が増えている。伝記事項も有名人だけでなく、ネットにも一般人の名前が氾濫している。人名はもっとも有効なキーワードである。

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