無料ブログはココログ

« 鈴木のルーツは紀伊半島 | トップページ | これだけの本をいつ読めますか? »

2013年2月14日 (木)

モーセは実在の人物か?

Mose   モーセと聞くと、どんなことを思い起こしますか?イスラエル人の大群衆を率いてエジプトから脱出した、神に用いられて紅海の水を左右に分けた、シナイ山で神と言葉を交わした、イスラエル人に神からの十戒を授けた、このようなことでしようか。そして古代ヘブライの伝説的預言者モーセは「旧約聖書」のうちの、「創世記」「出エジプト記」「レビ記」「民数記」「申命記」の「モーセ五書」(トーラー)の著者とされています。そして120歳で死去しています。

   モーセは大いに畏敬すべき事柄を示した預言者ではあるが、信じ難い出来事であり、モーセが歴史的に実在したと考えるか、伝説上の人物でその実在を疑うのか、昔から意見がわかれます。高校世界史の教科書では紀元前13世紀ごろに活躍した人と記述されることが一般的である。ドイツの神学者ユリウス・ヴェルハウゼン(1844-1918)はトーラーの記述にはより後世であるはずの事実が記載されているので、モーセが書いたとする説を否定している。モーセに関しては聖書以外の記録や考古学的遺物はなく、エジプト側の記録もない。ただ紀元前13世紀頃に、ヘブライ人の一部族がエジプトからカナーンの地へ移動したということは史実と考えられている。出エジプトの年代も不確定である。年代には大きくわけて後期説と早期説の2つがある。後期説は「出エジプト記1-11」に出る「彼らはファラオのために、貯蔵所となる都市、すなわちピトムとラアムセスを建てていった」とあることから、ファラオをラムセス2世(前1314-前1224;異説あり)とする説がある。(次代の王メルエンプタハとする説もある)。吉川弘文館の「世界史年表・地図」では「前1230年 モーゼ、エジプトを脱出」とある。

   早期説とは、キュロス王がバビロニアを倒した年、前539年を起点として算定し、ソロモン王の統治から逆算して480年前を出エジプトとする説である。「イスラエルの子らがエジプトの地を出てから480年目」(列王記第一、6-1)とあることから、1034年に479年を足すと出エジプトは紀元前1513年となる。(480年目というのは序数なので、満479年を表わす)しかし聖書の出来事を絶対日付で算出する方法が正確とする確証はない。早期説では前16世紀のエジプトはヒクソス人の支配した時代であり、世界史との整合性がなく、聖書記述とも矛盾する。エジプト人にとっては異民族の支配という屈辱的な体験であるので記録もほとんどない。ユダヤの史家ヨセフスは、ヒクソスをイスラエルとみており、そのなかから一指導者が現れて、エジプトからカナーンへ移住したということも考えられる。(Mose)

« 鈴木のルーツは紀伊半島 | トップページ | これだけの本をいつ読めますか? »

「世界史」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 鈴木のルーツは紀伊半島 | トップページ | これだけの本をいつ読めますか? »

最近のトラックバック

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31