かつてサハラ砂漠を越えてラクダ隊商のルートの一つとしてボルヌ王国が栄えた
ボルヌ王の謁見の様子。帷のかげで、姿をみせない。19世紀の旅行家のかいたもの
ボルヌ国の起源はよくわからない。ある歴史家は9世紀ころ出現したのではないかと推定している。はじめ首都はカネム地方のエンジミにおかれていた。11世紀の終わりころ、フメという王のときに、イスラム教に改宗したといわれる。12世紀の末に、古王朝が打倒され。カネム地方出身のイスラム教の王朝がこれに取って替わった。(1376年)1396年には、ボルヌ帝国は、北方のフェザン地方やカノ王国までも支配下に収め、フェザン地方を通じて、地中海沿岸との交易にも従事し、サハラ縦断貿易の新しい内陸の拠点として西スーダンの先輩たちを脅かした。イドリス2世(1570-1610)のとき最盛期を迎え、1893年に亡ぶ。あわせてカネム・ボルヌ帝国と呼ぶこともある。14世紀の旅行家イブン・バトゥータは「この君主は、公衆のまえに絶対に姿を見せない。帷のかげからでなければ、誰とも話をしない」と記している。
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とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
投稿: 個人で株 | 2013年6月16日 (日) 11時37分