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2013年2月27日 (水)

レーウェンフックと顕微鏡

Leeuwenhoek_2   顕微鏡の発明は諸説あるが、1590年サハリアス・ヤンセンが父親のハンス・ヤンセンとともに顕微鏡の原型を発明したといわれる。アントニ・ファン・レーウェンフック(画像1632 -1723)はアムステルダムで織物商になったが、やがてデルフトに帰り、顕微鏡製作に熱中し、はじめて微生物の世界を見た人として知られる。1675年汚水、糞便中に微生物を発見、また、イヌの精虫、酵母菌、単子葉植物、双子葉植物、ノミ、アリなどの多くの小動物を調べた。そして1677年、人間の精子を発見した。「人の精液中には小さな動物がいて尻毛を振って泳いでおり、その大きさは砂1粒ぐらいで、1000個におよぶ」とイギリス王立協会の会報Philosophical Transactionsに報告している。大きさ、個数については正確ではないが、それは仕方ない。実際は、精液1cc中に、6000万から1億の精子が含まれている。レーウェンフックは精子を発見したものの、受精のメカニズムを解明するには至らなかった。彼は90歳まで長生きしたが、画家フェルメールの遺産管財人にまでなっている。(Sacharias Janssen,Antoni van Leeuwenhoek)

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