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2013年1月25日 (金)

ローレル(月桂樹)は桂の木ではない

  月の中の黒い影をめぐって、さまざまな言い伝えが世界中にある。日本ではウサギの餅つきだが、中国では桂の木とそれを切る男に見えるらしい。段成式の「酉陽雑俎」によると、

   「昔から月の中には桂樹と蟾蜍があるといわれる。その桂樹の高さは五百丈あり、その傍に1人の男がいて絶えず斧をふるって桂樹を伐り倒そうとするのだが、伐り口がすぐあとからふさがってしまい、いつまで伐っても倒れることがない。男の名は呉剛といい、仙術を学ぼうとして修業をはじめたが、過失があり、その罰として、月中の桂樹を伐る仕事を命じられた」

114337442715530004_2 月桂樹の由来は、月にある桂の木だが、西洋の月桂樹(ローレルlaurel)とは植物の種類が大きく異なる。イギリスの桂冠詩人laureateやオリンピックの月桂冠は南ヨーロッパ原産のクスノキ科の常緑小高木。近年はわが国でも葉や果実に芳香があり、庭木にも植えられる。ノーベル賞の受賞者にはノーベル・ローレイNobel laureateが栄誉の証として贈られる。勝利と栄光のシンボル・ローレイを中国の再生のシンボル月桂樹と混同したのは日本人の誤りである。

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