脇役に注目
むかし母とテレビを見ていると、突然、「あっ、市川百々之助だ」と指をさす。戦後の東映時代劇では脇に回っていた。昭和初期、帝国キネマのチャンバラ映画では大スターだった。マキノ、日活と関係がなかったため人々から忘れ去られてしまった。
昨日、戸田恵梨香主演の「書店員ミチルの身の上話」を見ていると、家内が「あっ、この人、むかし見たことある」という。名前が出てこないらしい。ミチルの買った宝くじが2億円当たったことを告げる女である。私が見て、かなり年をとったが田島令子であるとことがわかる。番組ホームページでキャストの欄をみたが確認できず、さらに詳しくネットで調べていくと「池袋の宝くじ売り場の女・田島令子、長崎の宝くじ売り場の女・大島蓉子」とある。ミチルが東京へ出奔して、池袋で宝くじが当たったことを知る。台詞わずかである。しかし田島令子ほどの人気女優にしては出番が少なすぎる。このあと出番があるのだろうか。若い人はバイオニック・ジェミーやエメラルダスなどの吹き替えで知られるが、私は女優としての印象のほうが強い。映画「ゴジラ対メカゴジラ」や「キーハンター」「プレイガール」など単発のゲスト出演をしていたが、幼児向の童話朗読番組でシュールな話をする彼女はとても魅力的だった。先日、田島令子がNHKのスタジオパークに登場。かなり浮世離れした感じがとても女優っぽい。おそらく独身なのだろう。身の回りには手紙とか自分の痕跡がわかるものを残さず処分するという。ある日、突然死んで、他人に見られるのが嫌だという。
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田島玲子は、したたかな悪女役を演じても上手いですよね
投稿: | 2014年3月27日 (木) 21時03分