豊平川とモエレ沼
豊平川は、山岳地帯を抜けて平野になるや、広大な扇状地を形成する。アイヌ人はその扇状地の様子をサッポロぺツ(乾いた大きな川)と呼び、これが札幌の語源となった。豊平川の河跡湖の1つにモエレ沼がある。名称はモエレぺツ(流れの遅い川)に由来する。明治の頃は沼の水域はさらに北側まで伸びており、辺り一帯が低湿地帯であった。大正時代に入ると沼の周りを乾燥させるために排水路のアカンボ川(現在の赤坊川)が掘られ、現在の大きさにまで縮小した。大正から昭和40年代までは周囲の水田へ農業用水を送っていたが、1966年以降、減反による影響で水田は姿を消した。1982年から札幌市より大量に出されるゴミの埋立地とされていたが、モエレ沼公園として整備され2005年に完成した。園内にはガラスのピラミッド、モエレビーチ、モエレ山、プレイマウンテン、ミュージックシェルなどの施設・遊具などがあり、札幌一の観光スポットになっている。
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とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。
投稿: 初心者の株 | 2013年3月 6日 (水) 07時21分