晩年のシスレー
1899年のこの日、アルフレッド・シスレーはモレ・シュル・ロワンにて癌で死去した。印象派の巨匠たちの中でシスレーの作品は定型化した風景画が多く、たしかに存在感が薄い。ポスト印象派の画家たちゴッホ、ゴーギャン、スーラ、そしてセザンヌらの4人が20世紀の絵画の先駆となった。しかし近年、美術史家のリチャード・ショーンは「ポスト印象主義の画家たち」の中でシスレーに注目している。シスレーも1890年代に入るとモレ・シュル・ロワンの町の教会をモチーフにして、セザンヌを思わせる構築的な画面作りをはじめている。1893年になって空や雲はなくなり、教会そのものが主題となっている。晩年シスレーが過ごしたモレはパリ近郊のロワン川沿いの静かな町である。(Alfed Sisley)
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