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2013年1月28日 (月)

インシャラー

Photo   アラビア語は、われわれ日本人にとってなじみの薄い言葉である。義務教育で取り上げられることことはないだろう。アラビア半島の遊牧民の間で話されていたセム系の言葉の一種であったが、7世紀に預言者ムハンマドが現れて、イスラム教を唱えて以来、アラビア語はイスラム教とともに中近東、北アフリカ一帯に広まった。

   よく知られているアラビア語の1つに「インシャラー」がある。シャンソン歌手アダモが1967年に自作自演でヒットさせ、レーモン・ルフェーヴルやポール・モーリアの演奏でも知られる名曲である。アラビア語で「神の御心のままに」という意味だが、「なんとかなるさ」とか「なるようになるでしょう」という意味でも使われる。アダモの歌はパレティナ問題を含んでおり、平和を願うメッセージがある。だがこの名曲は現在あまり西欧社会では流されない。イスラム文化に対して批判的な雰囲気が広がっているからだろう。現代イスラエル国家はヨーロッパにおけるシオニスト運動を経てユダヤ人により建国された。イスラエルの公用語はヘブライ語でありが、周辺地域に住むアラブ人はアラビア語を話している。「インシャラー」はアラーの神に祈るアラビア語である。イスラエルをテーマとした欧米映画「アラビアのロレンス」や「栄光の脱出」のようにイスラエル側の作品が多い。これは映画人に主にドイツ・東ヨーロッパからの移民を祖先とするアシュケナジム系ユダヤ人が多いからといわれる。アダモはイタリア生まれのベルギー人ということで、フランス社会において移民という出自なので、パレスティナ問題においても寛容(トレランス)のスタンスをとっているものと思われる。(Inchallar,Adamo)

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