連続クイズホールドオンにみる性差の深層心理
NHKが平日昼に放送している連続クイズホールドオンにまことに奇妙なルールがある。チャンピオンが勝ち続けるといつまでも出場できるのだが、もし4人の挑戦者のうち最高得点者が同点の場合、チャンピオンが対戦者の中で好きな人を選ぶことができる。有り体に言うと、アホ顔が有利なのだが、実際は容姿や年齢で選ぶより、判断には性差が大きく左右するようである。これまで番組をみているが、男女が同点の場合、ほとんどのケースとして女性を選択している。これは沈没した船で男より先に子供・婦人を救命ボートに乗せるという世界共通のルールと同じ思考なのであろうか。チャンピオンも選ばれなかった人に対して申し訳ないという気持ちがあるのか、挑戦者の特徴点をあげたりして選択の理由付けをするケースもある。しかし基本的に男女が同点の場合、女性を選ぶことに視聴者の納得を得やすいらしい。これは男尊女卑の裏返しで、男を選択すれば、視聴者からのブーイングをかうおそれがあるからであろう。劇場型クイズといえる。挑戦者に選ばれなければ勝ち残れないから、番組は明らかに女性有利という結果になる。男はつらいよ、文句なしに勝ち残るしかない。
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