毎日が松本清張
CSの再放送ドラマでは松本清張をよくやっている。最近もTBS「危険な斜面」(2000)田中美佐子、風間杜夫、日テレ「一年半待て」(1984)小柳ルミ子、勝野洋を見る。「一年半待て」は最近、夏川結衣でも見た。小柳版は佳作。昨夜は地上波で「寒流」を見る。暖流(勝ち組)と寒流(負け組)。寒流はどのようにあがいても暖流に勝てないというのだろうか。「黒い画集」の一編で、原作では車をすり替えて、沖野が桑山に復讐したところで終わっている。何度かドラマ化されて、前川奈美が政務官に工作して、沖野が網走支店へ左遷されるような結末に改変されている。つまりテーマが女が地位のある男性を求めて渡り歩く上昇志向へと変わっていっている。売り出し中の芦名星だからこのような改変もありうるだろう。原作は沖野の桑山への復讐心がテーマだった。リストラが当たり前の時代、寒流(負け組み)も銀行の地方支店長ならまだいいのではないかという気がする。視聴者からは自分の車と中古車を間違えるはずがないという意見もあった。50年以上前はキーを差したまま駐車していたらしい。銀行の頭取がヤクザを使って沖野を脅すという設定も今ではあり得ないだろう。清張ドラマの場合、時代背景を現代に移し変えるのか、当時のままにするのか悩ましいところである。
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