ツバキは寒中にも濃緑の葉を茂らせることから不屈の生命力を示す縁起木として知られる。ところが椿を庭に植えると不幸が起こるという迷信もあるらしい。日活映画「夕笛」(1967)でのワン・シーン。「家の中に椿を植えると子孫が絶えるというが、一度おはらいでもせんといかんかな」「迷信ですがな」「いっそあの椿の木を伐り倒したろかいな」「そんな・・・」
いつ頃からこのような話が広まったのか不明だが、昭和になると椿は悲恋の象徴になっている。菅原都々子「悲恋椿」や山本周五郎「五瓣の椿」、宮尾登美子「寒椿」など。おそらくデュマ・フィスの「椿姫」からの連想ではないだろうか。
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