色好み義経
歴史ヒーローで一般大衆に人気が高い人物といえば、坂本龍馬、宮本武蔵、大石内蔵助、そして源義経あたりだろうか。大河ドラマ「平清盛」でも、やはり義経(神木隆之介)は一途な若武者というイメージがある。義経の正室は河越重頼女。別名久我大臣(こがのおおい)の姫君といわれている。史書を見ると、このほか、平時忠の娘(平清盛の姪)、唐橋大納言の娘、鳥飼中納言の娘、静御前らがいる。およそ関係した女性は20人はくだらないと思われる。義経の色好みは江戸時代からもよく知られているらしく草双紙に「壇ノ浦夜合戦」(頼山陽の作とあるがウソ)がある。なんと壇ノ浦で入水するも義経に救出された平徳子(平清盛の娘。のちの建礼門院)と義経が情交するポルノ小説である。徳子は歌人でもあるが、後白河法皇(「大原御幸」)や平資盛との恋愛でも名をはせているので、広範な男関係から義経との仲も完全には否定でない。若いころの風間杜夫・義経で映画「壇の浦夜枕合戦記」(神代辰巳監督)があるそうだが一度見てみたい。
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