オマーンの地理歴史
アラビア半島南東部の首長国オマーン(Oman)。紀元前2世紀頃、アラブ人が移住した。7世紀になると、ここはイスラーム人の影響下に入ったが、土侯諸国は事実上の独立を維持し続けた。1509年ポルトガル人が渡来し、16世紀初頭にポルトガルの支配下に入る。1650年ヤアーリバ朝がポルトガルからマスカットを奪回しオマーン全土を回復した。18世紀に入り、アフマッド・ビン・サイードによるサイード王朝が興り、マスカット市を首都としてマスカット・オマーン国が建国された。1891年からイギリスの保護国となるが、1964年ザンジバル人民共和国が成立。1970年、国名をオマーンと改め、現在に至る。
地名オマーンは、2世紀のギリシアの地理学者プトレマイオスの「地理学集成」には、この地に、オマン商業地Omanum Emporiumなる国があることを記録している。オマーンの意味については諸説ある。一説によると、古アラビア語で、「滞在地」を意味するという。遊牧民の基地・滞在地となるオアシスの地くらいの説であろうか。別の説によれば、オマーン・ベン・イブラヒムなる人の名が地名化したとする。そうすれば「オマーンの領地」くらいの意味である。(Ptolemaios,Ben Ibrahim)
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