文豪と女性たち
夏目漱石は見合いで表裏ない中根鏡子(1877-1963)に好感を抱く。以前によくいわれた不仲説や悪妻説は否定されている。
二人の間には2男5女がある。漱石は来訪した友人に向かって「本当に女は妊娠ばかりしやがって、どうしようもない」と愚痴をこぼした。すると友人は真顔で「そりゃ奥さんも悪いかもしれないが、妊娠させる君も悪い」と言った。
森鴎外には最初の妻、赤松登志子、後妻の荒木志げ、それに妾の児玉せき、がいる。
島崎藤村の初恋の人、佐藤輔子。そして最初の妻は秦冬子。病死後、長らく独身であったが、昭和3年、24歳年下の加藤静子(1896-1973)と結婚。静子は藤村の思い出を「ひとすじのみち」「落穂」などに著した。
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