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2012年11月 3日 (土)

笑った顔の漱石がみたい

Photo_3 佐佐木高行

    国立国会図書館の電子図書館サービスもいろいろの種類がある。近代デジタルライブラリーの公開書誌もどんどん増えていくだろう。「近代日本人の肖像」はよく利用する。政治家、軍人、実業家、学者、芸術家等350人の肖像写真がある。盛装で正面のポートレートが多い。ケペルが問題とするのは、表情である。明治の肖像写真で笑った男性の写真をみたことがない。私的なスナップがあれば、もちろん男子も大笑していたであろうが、写真師が撮影したものであれば、笑顔の写真は希少であろう。かすかな微笑み(?)のようにみえるのが、佐佐木高行(1830-1910)の肖像写真である。これとても柔和な表情というべきもので、笑っているのではないだろう。なにもアインシュタインの舌を出した写真を探しているのではない。いつ頃から写真にも自然な表情というのが認められるようになったのであろうか。志賀直哉や武者小路実篤などの青年、壮年期をみても一様に堅い表情が多い。それは学校の卒業記念写真にもいえることである。中央に教師が座り、前列、中列、後列と生徒が並んでいる。昭和50年ころまではやはり笑っている写真はないだろう。同じ時期のアメリカのハイスクールの写真をみると、みんなおもいおもいの表情で写っている。卒業写真には集合写真よりも、個人の写真が重視されている。個性と自由を重んじる気風は昔からだった。やはり日本人は喜怒哀楽を表情にださないことが美徳とされたのであろう。

Photo_4
 大正時代の小学校の卒業記念写真

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