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2012年11月11日 (日)

昭和の剣聖・高野佐三郎

Photo   高野佐三郎(1862-1950)は、秩父郡大宮郷(現・秩父市)で生れる。祖父の高野佐吉郎は小野派一刀流(中西派四代目)の中西忠兵衛子正から免許皆伝を受けて秩父で道場を開き、禅は広見寺の坂井守道禅師に師事し、感化を受ける。祖父の佐吉郎は、孫の佐三郎に3歳から小野派一刀流の形稽古をつける。15歳の頃には、試合で負けることがなく、「秩父の小天狗」と称されたが、明治12年、18歳の春に、北辰一刀流の岡田定五郎に惨敗する。佐三郎は山岡鉄舟の門に入る。明治19年、鉄舟の推挙で警視庁に奉職し、剣道の指導に当たる。明治21年、浦和明信館を建て、剣道の指導を行なう。明治28年に大日本武徳会が創設され、演武大会の試合において名声を博す。明治35年、九段坂に剣道教授法研究所明信館本部を開設する。大正7年、渋沢栄一の援助により、神田に修道学院を開設し、昭和20年の敗戦まで多くの人材を養成し、剣道の発展に貢献した。剣道は太平洋戦争の敗戦後、連合国占領軍によって7年間にわたって禁止される。佐三郎は剣道の復活を見ぬままに、昭和25年に失意のうちに亡くなった。享年89歳。

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コメント

はじめまして、
私は埼玉県下に住んでる者です。
高野先生の略歴に於いて出身は大宮市となってますが、実際は秩父市が正解で、大宮(現・さいたま)市は秩父市からかなり離れた地になりますので、誠に遺憾ですけどこれは間違いであります。
因みに私が小学生の頃に購入した「埼玉の歴史ものがたり」の付録にある人名事典には高野先生のことが写真入りで載ってます。
では、失礼します。

ご指摘ありがとうございます。お詫びして訂正いたします。

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