システィーナ礼拝堂天井画
ローマ法王ベネディクト16世はシスティーナ礼拝堂天井画完成500周年記念式典を執り行った。システィーナ礼拝堂は、1473年に、ジョヴァンニーナ・デ・トルチによって、教皇シクストス4世のために造られた。シクストス4世は、この地、テーヴェレ河にシスト橋をかけ、ヴァチカン図書館を大規模に拡大した。この礼拝堂には、この教皇の名前が付いており、この礼拝堂に枢機卿が集まり、教皇選挙を行う。1508年ミケランジェロ・ブォナローティ(1475-1564)は教皇ユリウス2世からシスティーナ礼拝堂の天井画を依頼される。システィーナ礼拝堂はユリウス2世の伯父シクストゥス4世によって建造されたもので、壁面にはモーセとキリストの生涯を描いた15世紀のフレスコ画があったが、天井は伝統的な星で飾られた青のままであった。7月には足場が築かれて、騒音と破片について文句をいっていた枢機卿たちは平穏のうちに勤めを行うことができるようになった。数週間後、5人の若い助手たちがローマに到着したが、礼拝堂の扉が封鎖されているのを見て事情を察し、フィレンツェに戻ってしまった。結局、ミケランジェロがほとんど1人で、4年の歳月をかけて天井画を描いた。完成した天井が1512年10月31日に公開された。「この作品が公開されたとき、ミケランジェロのつくった天井画を見ようと世界中から人々がやってきた。そして、確かにそれは驚嘆のあまり言葉も出ないような作品だった」とヴァザーリは記録している。(Michlagelo Buonsrroti,Cappella Sistina)
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