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2012年10月12日 (金)

浅沼稲次郎の読書ノート

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    社会党の浅沼稲次郎(1898-1960)は1960年のこの日、日比谷公会堂で演説会の壇上で右翼の少年に刺殺された。享年61歳だった。その大衆的な人柄で「ヌマさん」の愛称で親しまれていた。国立国会図書館憲政資料室には浅沼稲次郎読書ノートが所蔵されている。このノートは大正14年から昭和2年にかけてのもので、浅沼は20代後半、無産政党運動に邁進していた頃である。高橋亀吉の「経済学の実際知識」や那須皓の「公正なる小作料」の感想や「伏石事件」に関する一文、第6回メーデーに際しての所感などがみられる。表紙には「思想の母」とタイトルがつけられて、さらに「思想は行動の母、情熱は行動の母」とエマーソンの言葉が書かれている。行動型の現実政治家、浅沼らしい一面がみえる。このノートは平成18年、たまたま図書館の職員が七夕古書大入札会で見つけて購入したものである。

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