チャイコフスキーのネクタイ
写真は25歳前後のチャイコフスキー。ネクタイは紐状のものであるが、結び目、幅など現在のものとはだいぶん異なる。もともとネクタイの原型はフランスのクラバット(cravat)といわれる。17世紀にフランスの兵士たちが妻や恋人から贈られたスカーフを首に巻いていた。ルイ14世がそれに興味を示し、「あれは何か?」と尋ねたところ、側近の者はクロアチアの兵士について尋ねられたと勘違いし、「クラバット(クロアチア)です」と答えたために、その布をクラバットと呼ぶようになったという逸話がある。その後、19世紀に入ってイギリスで、伊達男としてその名を馳せたジョージ・ブライアン・ブランメルが、ネッククロースという紐状の固いタイを締めたスタイルを考え出したところ、これが評判になり世界中に流行した。チャイコフスキーのネクタイもその流行の先端であろう。さて、日本人で初めてネクタイを締めた人は誰だろうか?。おそらく中浜万次郎(ジョン万次郎)ではないだろうか。1884年10月1日、小山梅吉が日本で初めてネクタイを製造した。この日にちなんで「ネクタイの日」を制定している。(Chaikovsky)
« 数字と俳句 | トップページ | 88は空海密教のパワー »
「ファッション・アクセサリ」カテゴリの記事
- 風呂敷の話(2024.12.16)
- なぜ高齢者は帽子をかぶっているのか?(2022.06.10)
- 西洋事物起源「スリッパ」(2020.02.09)
- 紐(ひも)の歴史(2019.03.07)
- 小顔に見せる前髪「命毛(いのげ)」(2019.03.02)
コメント