卓球の起源
卓球の起源はあまりはっきりしないが、13世紀のフランスの貴族が宮廷で行っていた「ジュ・ド・ボーム」といわれるものらしい。これは素手や手袋をはめた手のひらでメリヤスでつつんだボールを打っていた。近代の卓球のような形になってきたのは、1870年代のイギリスである。雨の日など屋外テニスができないので、室内でテーブル・ゲームとして長い柄のついたラケットでコルク球を打っていた。テーブルテニスという名前もここから来ている。ただし卓球が誕生した年については1881年という説や1880年代という説などがあって定かでない。1890年にジェームス・ギブがアメリカでセルロイド球を見つけて持ち帰った。上流階級で流行っていた「バトルドア・シャトルコック」のラケットでこのセルロイド球を打ってみたところ、ラケットに当れば「ピン」、テーブルに弾めば「ポン」と音がして、打ち合うことが面白いと感じた。友人のジェームス・シェークスは「ピンポン」と商標登録し、1898年、ボールとラケットをケースに入れて、「ピンポン・セット」と名付けて販売したところ大流行となり、各地で「ピンポン・パーティ」が催され、女性はロングスカート、男性はタキシードの正装でピンポンを楽しんだ。セルロイドのボールとラバーのラケットの発明で、打ち合いが軽妙となり、ゲームの興味が増し、卓球は急速な発展を遂げた。日本には坪井玄道(1852-1922)が明治35年、イギリスから道具をもち帰って卓球が伝わった。( James Gibb,ping-pong )
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