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2012年9月15日 (土)

ナイティンゲールと煙草

1   たばこは、喫煙者本人のみならず、喫煙母体の胎児や、喫煙者の近い人たちの健康をも脅かすものとして、嫌煙運動、禁煙運動が普及している。紙巻タバコの歴史はたかだか150年ほどであるが、葉巻の歴史は古代マヤ文明にまでさかのぼるといわれる。有名な哲学者・政治学者ホッブス(1588-1679)は「世のなかで、たばこほど、衛生上からだにいいものはない」と言っていた。そしてホッブスは91歳で天寿をまっとうし、自説をみずから証明した。最近では養老猛司が「たばこの害は根拠なし」「禁煙運動家はたばこを取り締まる権力欲に中毒している」(「文藝春秋2007年10月号)と山崎正和との対談で語り、物議を醸した。たばこのリラックス効果を認める人は昔から大勢いる。たとえば「クリミアの天使」といわれたイギリスの看護婦フローレンス・ナイティンゲール(1820-1910)である。ナイティンゲールが従軍看護婦としてクリミア戦争の野戦病院で従事していたときの話。当時の野戦病院は設備も悪く衛生状態も悪く、どんなに献身的に看護しても、負傷した兵士たちの苦しみを医薬品だけでやわらげることはむづかしかった。ところがある日、一人の兵士がたばこを取り寄せて一服し、その煙が辺りにたちこめると、とたんに病院内に平穏な静けさがただよった。その光景を目にしたナイティンゲールは、感動で目に涙を浮べた。そしてナイティンゲールはたばこが傷ついた兵士たちに安らぎを与える効果があることを実感したのだった。(Nightingale)

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