気になることば「ごきげんよう」
「ごきげんよう」という挨拶は近頃あまり聞いたことがない。いま学校で先生は大きな声で、「ごきげんよう」と言っているのだろうか。「ごきげんよう」という言葉が使われだしたのは何時ごろかしらない。しかしなんとなく古風な感じで使いにくいので「お早う」とか「さようなら」と使うことが多いだろう。日活映画「今日のいのち」(昭和32年)のワンシーン。津川雅彦が「さようなら」というと、北原三枝が「さようならじゃないわ、ごきげんよう、ョ」という。おそらく原作にもあるのだろう。「ごきげんよう」は会ったときや別れるとき両方に使えるので便利である。
この映画は北原三枝の主演映画だが、津川、石原裕次郎、森雅之、安井昌二、金子信夫と彼女を取り巻く男性陣が豊富である。数年後の大ヒット作「陽のあたる坂道」を予感させる作品である。原作は由起しげ子(1902-1969)の読売新聞連載小説。由起は戦後最初の第21回芥川賞作家。女性では戦前の中里恒子、芝木好子に次ぐ三番目。今日の芥川賞と違い、大衆性を供えたストーリーの展開でドラマチックな内容である。通俗的な傾向があるために文庫本化されず忘れられた作家ではあるが、流行作家としての力量は相当なものである。
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