メジアンと平均値との違い
厚生労働省の統計によると、平成19年の1世帯当たり平均所得金額は556万2千円である。サラリーマンの給与所得の年収額を分布図でみると、400万円以下が半分以上を占める。1000万円以上も多く、少数の高額所得者は引き摺られて右すそが長くなる。消費税増税問題は400万円以下の生活者には負担は大きく、死活問題であるが、高額所得者にとってはさほど問題にはならない。
度数分布を調べると、右に向って非対称的な(正の値に歪曲している)ことがわかる。この場合、平均値は最頻値(モード)よりも大きくなる。中央にあたる値をメジアン(median)という。現実には所得ゼロ世帯が多く、平均という数値は一部高額所得者が押し上げているにすぎない。いまの日本は豊かな国ではなく、貧乏人の国である。
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