ナイン・デイズ・ワンダー
英米語圏では「ナイン・デイズ・ワンダー(不思議大好き9日間)」nine days wonder という言葉がある。
A wonder lasts but nine days.
人の興味はせいぜい9日しかもたない
9日もすれば人は忘れるから、気にしないでおこう、という意味で使われる。日本では「人の噂も75日」だ。なぜ100日や50日といったキリのいい数ではなく75日なのだろうか。この言葉が使われたのは元禄のころ。西鶴の「世間胸算用」には「今に蛸の足は日本国が8本にきまりたるものを、1本づつ切って、是7本にして売れども、誰かこれに気のつかぬ事にて売りける、その足ばかりを松原の煮売屋に定まって買ふ者あり、さりとては恐しの人心ぞかし、物には75度とて、必ずあらはるる時あり」とある。つまり物事には75度をもって限度としていた。(物には七十五度)。おそらく24節気という区切りからきているのであろう。一節気はおよそ15日。むかしから5節気経てば違う季節になることから、15×5=75日となったのだろう。75日も経てばまったく新しい季節になるのだから、それまでのことはわすれようという意味である。イタリア豪華客船コスタ・コンコルディア沈没、いまどうしているのだろう。
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