たびたび変更されるロシアの地名
わが国では平成の大合併で大きく地名が変更された。戦後、外国地名も知らない間に多くは変更されている。外国地名の表記は原則として現地読みにする傾向がある。多くは英語式を地名にしていたが、慣用が固定しているものもあり、むずかしい。ドイツ名アウシュヴィッツは、イディッシュ語オシフィエンチムに変更された。スメタナ(1824-1884)の作曲「モルダウ」で知られるモルダウ(Moldau)はドイツ語読みで、最近チェコ語でブルタヴァ(Vltava)川と呼ばれている。エルベ川もチェコではラベ川と呼ぶ。ロシア第2の都市サンクトペテルブルクは4回も名称が変わった。ロシアの地名が頻繁に変わるのは人名にちなんでつけることが多いからだ。
主な変更地名をあげる。
ボンベイ→ムンバイ(インド)
マドラス→チュンナイ(インド)
カルカッタ→カルカタ(インド)
コロンボ→スリジャヤワルダナプラコッテ(スリランカ)
マカッサル→ウジュンパンダン(インドネシア)
西イリアン→イリアンジャヤ→パプア(インドネシア)
ボルネオ→カリマンタン(インドネシア)
セベレス→スラウェシ(インドネシア)
ケルマンシャ→バフタラン(イラン)
ポルトラック→アシガバート(トルクメニスタン)
サイゴン→ホーチミン(ベトナム)
ホングイ→ハロン(ベトナム)
ビルマ→ミャンマー
ラングーン→ヤンゴン(ミャンマー)
サルウィン川→タンルウィン川(ミャンマー)
コンボムソム→シアヌークビル(カンボジア)
京城→ソウル(韓国)
北平→北京(中国)
新京→長春(中国)
奉天→瀋陽(中国)
広東→広州(中国)
ポナベ島→ボンペイ島(ミクロネシア連邦)
パラオ諸島→ベラウ(太平洋)
スバールバル諸島→スピッツベルゲン諸島(北極海)
ゴットホープ→ヌーク(グリーンランド)
コーカサス→カフカス(ロシア)
スターリングラード→ボルゴグラード(ロシア)
レニングラード→サンクトペテルブルク(ロシア)
チェリャビンスク→エカテリンブルク(ロシア)
ゴーリキー→ニジニノブゴロド(ロシア)
豊原→ユジノサハリスク(ロシア)
カザン→カザニ(ロシア)
カリーニン→トヴェーリ(ロシア)
ブルンゼ→ビシュケク(ロシア)
アストラハン→アストラハニ(ロシア)
ケーニヒスブルク→カリーニングラード(ロシア)
ダンチヒ→グダニスク(ポーランド)
クラカウ→クラクフ(ポーランド)
タンネンベルク→ステンバルク(ポーランド)
ケムニッツ→カールマルクスシュタット→ケムニッツ(ドイツ)
コルシカ→コルス(フランス)
オポルト→ポルト(ポルトガル)
シドン→サイダ(レバノン)
アレッポ→ハレブ(シリア)
ニコシア→レフコシア(キプロス)
ソールズベリ→ハラレ(ジンバブエ)
オートポルタ→ブル木ナファソ(アフリカ)
ダオメー→ベニン(アフリカ)
(Vltava,Moldau,Labe,Elbe,Smetana)
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