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2012年8月31日 (金)

三島由紀夫のペンネームの謎

Photo_4   三島由紀夫(本名・平岡公威)のペンネームはどのような意味でつけられたのか、いまだ謎が多い。三島自身の理想をあらわす積極的な姿勢がみられない。父の平岡梓によれば、三島は電話帳を適当に開いてそのページにある苗字を使おうと決め、そして出てきた苗字が「三島」であり、また「由紀夫」のほうは作家の名前を2,3人ミックスしてつけたとある(「倅・三島由紀夫」)三島自身は、学習院中等科国語教師・清水文雄がこのペンネームを作ってくれたと言っている(「私の遍歴時代」)林富士馬によれば、「伊藤左千夫のような粋な名前をつけて下さい」と、三島が清水文雄にねだり、清水は下を万葉仮名で「由紀夫」、上は画数の多い字で「三島」とした(作品論「花ざかりの森」)という。その清水文雄によると、昭和16年に修繕寺温泉での「文芸文化」同人合宿から帰って、三島と2人でペンネームを考え、修善寺への入口の駅名から「三島」とつけ、「由紀夫」は本人の案「由紀雄」を一字修正したという(座談会「平岡公威の花ざかりの時代」)。紀田順一郎の「ペンネームの由来事典」によると、「帰京して本人に提案すると「平岡公威(こうい)ではいけませんか、と難色を示したが、なおも説得すると「三島由紀雄」ならという返事。「雄」では字面が重いので「夫」に直したらどうかと示唆すると、ようやく納得した」とある。

   「ミシマ」が地名「三島」であることは一致するものの、「ユキオ」の由来があいまいである。①三島から富士山がみえるので、「雪」を組み合わせたとするもの(佐川章「作家のペンネーム辞典」)②東文彦の小説「幼い詩人」の登場人物「悠紀子」から採ったとする(東季彦「マンモスの牙」)、などあって真相はつかみにくい。

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