烙印の女たち ルース・スナイダー
ルース・スナイダー&ジャド・グレイが共謀した保険金殺人事件はありふれたものであったが、米国犯罪史上まれにみる注目を集めて、映画化され、長く人々の記憶にとどめている。1927年、ニューヨーク郊外のある家で主人のアルバート・スナイダー(45歳)が惨殺された。犯行は結婚生活に不満をもつ妻ルース・スナイダー(32歳)と愛人ジャド・グレイ(35歳)の保険金を狙った計画殺人とわかった。判決は第一級殺人として2人は電気椅子にかけられ1928年1月、処刑された。この事件に匹敵するほどの注目を集めたものは、1932年に起きたリンドバーグ愛児誘拐事件くらいのものだった。この事件を題材として「深夜の告白」が1944年に製作された。バーバラ・スタンウィックがルースをモデルにした妖婦フィリス・ディートリクソンを見事に演じた。この同じ役をキャスリン・ターナーが「白いドレスの女」(1981)で演じている。「虎の女」ルース・スナイダーは伝説の悪女となった。
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