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2012年7月 1日 (日)

エリザベート・シャプランに恋して

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 「緑の傘を手にした自画像」 1908年

    ルネサンス文化の発祥地といわれる中部イタリアの古都フィレンツェにあるウフィツィ美術館はイタリア・ルネサンスの絵画の収集において質量ともに世界最大の美術館である。ウフィツィは、メディチ家のコシモ1世(1519-1574)がジョルジォ・ヴァサーリに設計を命じ、1560年に着工し、1581年、トスカーナ大公フランチェスコ1世(在位1574-1587)のとき完成。美術品収集の歴史はさらに古く、コシモ・イル・ヴェッキオ(1389-1464)のときに始まる。コレクションの中核は14~16世紀のイタリア・ルネサンスの絵画であるが、17~18世紀の作品もあり、ことに自画像の収集は世界的に類例がなく、約1700点に上る。コレクションの一部は「バザーリの回廊」に展示されている。自画像だけの展示会が日本でも開催されている。なかでもエリザベート・シャプラン(1890-1982)の「緑の傘を手にした自画像」は人目をひきつける。シャプランはフランス生れて、イタリアで絵画を学ぶ。当時、17歳。印象派風の色彩は近代を感じさせる。シャプランは第一次大戦、第二次大戦と、その長い人生をどのように過ごした女流画家なのだろうか。シャプランとマリー・ローランサン(1883-1956)とは交流があったのだろうか。

(Elisabeth Chaplin,Marie Laurencin,Galleria  degli Uffizi)

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