ブラームスとエリザベート
ヨハネス・ブラームス(1833-1897)はドイツのハンブルクで生れた。父ヨーハン・ヤーコブから音楽の手ほどきを受け、ピアノを学んだ。13歳の時には酒場でピアノを弾き、家計を助けるようになった。20歳の時、シューマンを訪ねる。シューマンはブラームスの才能を見抜き、妻クララと共に親しくなった。シューマンの死後も、クララとの親密な関係は続いた。
ブラームスは、生涯一度も結婚しなかった。その理由を人に問われたとき、ブラームスは「そんな機会はなかった」と答えたが、これはブラームスの照れ隠しで、恋愛は幾度かあった。35歳の時、大学教授の娘アガーデ・フォン・ジーボルトと結婚寸前までいくが破談する。またエリザベート・フォン・シュトックハウゼン(1847-1891)はブラームスに弟子入りしたが、彼女の美しさにブラームスは恐れをなしてかハインリヒ・フォン・ヘルツォーゲンベルク(1843-1900)に押しつけてしまった。エリザベートはハインリヒと結婚するが、彼女は生涯通じてブラームスのよき理解者だった。(Johannes Brahms,Elisabet von Stockhausen)
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