ムソルグスキーの肖像
イリア・レーピン(1844-1930)による作曲家ムソルグスキーの有名な肖像画がある。晩年だが眼光鋭く求道する芸術家の風貌を絵画的に表現している。写真で知るムソルグスキー(1839-1881)は別人のような貴公子である。やはり豊に髯をたくわえ、衣服に無頓着な感じは老境を感じさせる。ところがムソルグスキーはわずか42歳で他界しているので、老人期はなかった。
最近の政治家や著名人の風貌を見ると、明治の先人と比べると、何かものたらないものを感じる。それは髯ではないだろうか。女性にゼツタイにまねできないこと。それは鬚をのばすことだ。だが組織に属する男性は鬚をはやすことすら拘束されるようである。習慣として朝に洗顔し歯を磨く。そして電気髭剃りを使う。ある日、突然、髭剃りが壊れた。よく考えると勤めにでるでなし、鬚をのばしても誰からも咎められる身分ではない。この絵をみて決めた。ムソルグスキーのようになるゾ。(Mussorgsky,Repin)
« 高島秋帆と鳥居耀蔵 | トップページ | タマネギむいたら »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- いよいよゴールデンウィーク(2023.04.27)
- 春浅し(2023.02.06)
- 要介護認定(2022.08.27)
- ありふれた日常(2022.08.19)
- 五風十雨(2022.04.15)
コメント