シーザーとクレオパトラ
「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら、世界の歴史も変わっていたであろう」何人もの男の心を捉えたクレオパトラはギリシア系だったから、さぞかし立派な鼻をしており、絶世の美女であっただろう。カエサルと初めて会ったとき、クレオパトラは21歳だった。クレオパトラは腹心の部下アポロドロスに命じ、美しい絨毯に巻かれてカエサルの部屋まで運ばせたのである。絨毯が広げられると、中からクレオパトラが現れてその身を奉げたのである。2人の関係は結局10年以上続き、カエサリオンという息子まで生れた。ローマの法律により、異邦人であるクレオパトラとの結婚は許されなかった。しかし奇妙なことに、法的に関係が認められなかったおかげで、2人は姦通罪に問われることもなかったのである。彼らの関係はシーザーがエジプトにいるあいだ続いただけでなく、その後もクレオパトラは数回ローマに彼を訪れている。断続的に関係を続けた14年間、シーザーはずうっと3人目の妻カルプルニア・ピソニスと結婚していたのである。(Julius Caesar,KleopatraⅦ)
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