アレクサンドロス大王の海底探検
海中の中を潜りっぱなしで歩行できるマシンという潜水艦の原型とでもいうべき潜水器の構想は古くからあった。へクレニエルという男は「潜水ベル」(潜水鐘)と名付けた。アイデアが浮かんだとき、寺院のベルが鳴ったことにちなむ。アレキサンダー大王の潜水伝説もある。前332年にフェニキアの古代都市ティルスを攻撃したとき、大王は船から降ろされて、球状のガラス瓶に入って海中の様子を見た。アレクサンドロスは人類初の潜水艦搭乗者か。大王がさまざまな魚を見ていると、突然、大魚が現れ、大王の乗った潜水艦をくわえて陸地へ運んでしまったそうだ。そのため海上で待機していた4艘の船はすべて海中に引き込まれて沈没した。この光景に恐れをなした大王は以後、人間に不可能なことを試してみるべきではないと悟ったという。(Alexandros,diving bell )
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