バブルへGO!
「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日
「サラダ記念日」が1987年、林真理子の「ルンルンを買っておうちに帰ろう」が1982年だった。林は俵を評して、「愛らしい容姿、優等生然としたものごし、しっかりした良家の才女、しかも学校の先生」と。しかし「ただの流行りで消えてしまうのではないだろうか」と危惧していた。林の予感は外れて、万智ちゃんはシングルマザーとして活躍している。林も週刊朝日、週刊文春やアンアン巻末のエッセイなど今も連載している。むかしの林のエッセイにこんなのがあった。「掛布が親王塚貴子のマンションに入るところがフライデーに写っている」と。掛布はいまは破産している。思えば、掛布も林真理子も俵万智もバブル全盛期の人だった。講演や雑誌の連載はあるもののインパクトはなくなった。ローレックスやクリーバッグ、青山、六本木、代官山の店のことを書いて、地方に住んでいる若い女性が憧れた時代はもう過去のものとなった。林真理子は才能あるエッセイストだがあまり知識欲は旺盛ではない。「不機嫌な果実」という不倫小説もあるが、「花より結婚きびダンゴ」「最終便に間に会えば」などバブル時代のエッセイが面白かったが、最近のものはつまらない。消費社会の物書きで終わるだろう。俵も社会現象のように人気があった。「男はつらいよ寅次郎サラダ記念日」というシリーズ第40作目の映画もできたほどだ。2人はやはり昭和臭い。ちなみにこの2人は一緒に食事をするほど仲が良い。
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