無料ブログはココログ

« 秋山真之と津田三蔵 | トップページ | 大槻玄沢と芝蘭堂 »

2012年6月18日 (月)

王心斎「鰍鱔説」

   陽明学の王心斎(1483-1540)にこんな話がある。巨大な甕の中に、大きなウナギがたくさんうずくまっていたが、身動きができず、まさに死なんばかりであった。その中に、一匹、小さなドジョウが混ざり込んでいて、大きなウナギの間を縦横に行き交いして泳ぎまわり、とうとう甕の外に出ることができた。すると、そのドジョウが甕の外に出ることができたお蔭で、隙間ができて、大きなウナギたちも動くことができるようになって、ドジョウが甕の外に出た後、ウナギたちもすべて甕の外に出ることができるようになった。「かの気息奄々たりしものみな蘇り、相ともに大海に帰りぬ」とある。

    どんなに膠着し、閉塞した社会状況にあっても、だれかひとり、他愛のないものが、その状況から脱出することができると、中にいる全員が、苦境から脱出することが可能になる、という寓話である。(伝習録)

« 秋山真之と津田三蔵 | トップページ | 大槻玄沢と芝蘭堂 »

「人生訓」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 秋山真之と津田三蔵 | トップページ | 大槻玄沢と芝蘭堂 »

最近のトラックバック

2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31