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「自分の生涯はその前半は、黒板を前にして座した。その後半は、黒板を後にして立った。けっきょく、黒板に向かって一回転をなしたといえば、それで私の伝記はつきるのだ」
満60歳になって、京都大学退職のおり西田幾多郎(1870-1945)はこう語った。
西田幾多郎は、明治3年5月19日、石川県かほく市(河北郡宇ノ気村字森)に西田得登の長男として生まれた。石川県専門学校で、数学の北条時敬(1858-1929)という先生と出会う。北条から数学者になるように勧められるが、哲学を志した。
一事を考へ終らざれば他事に移らず。
一書を読了せざれば他書をとらず。
西田青年の学問への強い決意が、日記に記されている。
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