小笠原諸島の自然と歴史
2011年、小笠原諸島は世界自然遺産に登録された。「東洋のガラパゴス」といわれる小笠原諸島は亜熱帯に属し、父島、母島、聟島、嫁島、西之島、硫黄島など30余の島々からなり、暮らしやすい気候だが、一般住民が生活しているのは父島と母島だけである。1593年、信州深志の城主小笠原貞頼の発見といわれる。1675年、江戸幕府が調査のために船を送り、「此島大日本之内地」という碑を設置、「無人島(ブニンジマ)」と名付けた。1830年にハワイから白人5人、ハワイ人25人が入植し、初の移住民となった。小笠原諸島の英語名は「無人島」を語源とするボニン・アイランズである。
小笠原諸島は大陸と一度も陸続きとなったことがない海洋島のため、生物種が独自の進化をとげた。近年、小笠原に持ち込まれ定着した新たな外来種の駆除が大きな課題である。ノヤギやノブタの根絶は達成されているが、グリーンアノール(トカゲの一種)、アフリカマイマイなど問題となっている。( Bonin Islands )
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