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2012年6月24日 (日)

図書館は維持していくことは困難だが、破壊することはたやすい

300pxosaka_nakanosima_library  大阪府立中之島図書館の廃止が市長や知事から突然言われてた(2012年6月19日付)。国際児童文学館の場合もそうであるが、図書館は維持していくことは困難だが、破壊することはたやすい。中之島の場合、すでに図書館機能の低下は始まっていた。府民の利用も低下すれば、一等地にある施設を別の目的に活用できないかという意見は当然でてくる。図書館は100年、200年と継続してこそ実力が発揮できる。図書館の敵は水でも火事でもなく、為政者である。欧州では200年、300年以上の歴史ある図書館は存在する。大阪府立図書館はわが国で現存する最古の図書館の一つといってよい。近代大阪の図書館の歴史は1876年に設立された大阪書籍館が最初で、1888年府立大阪博物場図書室となり、住友家の寄付を受けて1906年に新しく大阪府立図書館になったのである。

   しかしながら図書館の歴史をひも解けば、近代になって忽然と現れたのではなく、長い文庫の歴史を有し、既に1250年も前に石上宅嗣(729-781)が奈良県山辺の邸宅に公開図書館「芸亭(うんてい)」を開設している。芸亭とは、もともと書斎の意味で、芸は虫除けの薬草に由来している。芸亭創設の時期は諸説あるが、宅嗣が阿閦(あしゅく)寺を建立した761年とする説と、政府の高官となった770年とがある。宅嗣の没後、都が長岡京に遷都された関係で芸亭は消滅してしまった。本日は石上宅嗣の命日である。

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