現代ドイツ文学6人の作家たち
ヘルマン・ブロッホ(1886-1951)はオーストリアの作家。ナチスの迫害を避けるためアメリカに亡命。アメリカで出版された「ウェルギリウスの死」はアメリカのインテリ層に大きな反響をひきおこした。アンナ・ゼーガース(1900-1983)は反ファシズムの作家としてフランス、そしてメキシコへ亡命。「第七の十字架」(1942)で国際的な作家となる。代表作は「死んだ少女たちの遠足」「死者はいつまでも若い」。マックス・フリッシュ(1911-1991)はスイスの作家。「アテネに死す」「我が名はガンテンバイン」などの小説で広く知られる。ハインリヒ・ベル(1917-1985)は住宅難による夫婦解体の危機を描いた「そして一言も言わなかった」で文名を確立した。ギュンター・グラス(1927年生まれ)は「ブリキの太鼓」で戦後ドイツ文学の代表的な作家となった。ウーヴェ・ヨーンゾン(1934-1984)は東西分裂のドイツ社会を描いた「ヤーコプについての推測」(1959)が代表作。(Hermann Broch,Anna Seghrs,Max Frisch,Heinrich Boll,Gunter Grass,Uwe Johnson )
« 接尾語「tion」は単語の意味をどう変えるのか? | トップページ | 月の港ボルドー »
「世界文学」カテゴリの記事
- 繃帯を巻いたアポリネール(2023.04.09)
- アレオパジティカ(2023.06.01)
- ワシリ―・アクショーノフ(2023.02.05)
- 青ひげ物語(2023.02.04)
- マーティン・マルプレレット論争(2018.11.02)
コメント