名脇役フランク・ジェンクス
フランク・ジェンクス(1902-1962)。眼光鋭く、いかつい風貌だが、フレッド・アステアやディアナ・ダービンなど音楽映画の名脇役。「オーケストラの少女」での次のセリフはよく知られる。
運転手(フランク・ジェンクス)「あんな美声なら、世界一幸せなはずなのに。見事な高音だ。体が浮き上がりそうだったよ。シャンデリアまでビリビリ震えてたぜ。すごかった。さっき歌ってたやつは何ていう歌だい?」パッツィ(デイアナ・ダービン)「モーツァルトのハレルヤ」運転手「ただのハレルヤで皆を感動させるとは、大歌手になれるよ」パッツィ「そう?」運転手「絶対だとも。大儲けできるぞ」パッツィ「でも、ずっと先の話かしら」運転手「何事も我慢だ。幸せはすぐには訪れない」パッツィ「我慢強くて」運転手「かなりね」パッツィ「今、起こるべきことを何年も待てる?」運転手「待たなきゃいけないなら」パッツィ「じゃあ、待ってね。タクシー代がないの」
フランク・ジェンクスがいう「何事も我慢、幸せはすぐにやってこない」は映画の名セリフの一つ。1930年代のタクシー料金メーターがハッキリ映っているのも面白い。1933年に映画デビュー、生涯に130本以上の映画に出演し、「ディック・トレイシー」「スーパーマン」などのドラマ出演がある。代表作「艦隊を追って」「世界の歌姫」「裏街」「海と青年」「北半球SOS」「地獄街」「銀の靴」「有頂天時代」「春の序曲」「姉妹と水兵」「画家とモデル」「スピード王」など。(Frank Jenks)
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