ジョージ・サンダース
紳士然とした風貌で善良な役から悪役まで演じた個性派俳優ジョージ・サンダース(1906-1972)。dreadfulという言葉は役者にとって禁句であるが、彼の友人が書いたジョージ・サンダースの伝記は「A Dreadful Man」。彼の自伝のタイトルはもっとすごい。「Memoires of a Professional Cad」(下劣のプロの伝記)という。サンダースはつねづね65歳になったら自殺すると言っていた。その言葉どおり、1972年スペインのバルセロナ近郊のホテルの一室で睡眠薬自殺を遂げた。遺書には「世界は、退屈だからオサラバするよ。もう十分長生きした。このステキな糞溜めの中で、君たちが不安に頭を抱えたままにしておこう。せいぜいお幸せに」とあった。
私生活では、スーザン・ラーソン、ザ・ザ・ガボール、ベニタ・ヒューム、マグダ・ガボールと結婚、離婚を繰り返した。(George Sanders)
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