籠の鳥
あいたさ見たさにこわさを忘れ
暗い夜道をただ一人
(千野かほる「籠の鳥」)
大正11年から12年にかけて流行した歌。「赤ん坊の片言にまで歌われた」といわれたくらいの空前のヒットだった。江戸時代のはやり歌に「投げ節」というのがあり、その中にも「あいたさ見たさは飛び立つばかり。籠の鳥かやうらめしや」という文句がある。「山家鳥虫歌」(1772年の民謡集)を原型にしているともいわれる。映画会社も競って映画化し、歌川八重子、沢蘭子の主演映画が知られるが、政府は退廃的だとの理由で映画の上映を禁止した。
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