人体の発生
個体の発生は一個の受精卵からはじまる。男性の生殖細胞(精子)と、女性の生殖細胞(卵子)とが合体することを受精といい、通常は女性の卵管内腔部で行われる。受精によって、両親の形質が新個体に受け継がれる。受精卵の中に染色体があり、そこに遺伝子がのっているので、両親の形質が子に遺伝していく。人の染色体は、常染色体44本(22対)と性染色体2本の46本からなる。男性は、44本の常染色体と1本のX染色体、1本のY染色体をもつ。女性は、44本の常染色体と2本のX染色体からなる。受精前の生殖細胞は、減数分裂といって、半数の23本、すなわち22本の常染色体と、1本の性染色体からなる。精子は、X染色体とY染色体をもつ2種類があるのに対し、卵子はX染色体のみをもつ。したがって生まれる子の性別は、X染色体をもつ精子の受精によって女の子が生まれ、Y染色体をもつ精子によって男の子が生まれる。受精卵はただちに細胞分裂を行いながら、卵管から子宮に移動し、2、4、8~と倍数分裂し桑実胚となる。桑実胚は、受精後1週間程度で胞胚となり、子宮粘膜に着床する。受精卵は1~2週すると外胚葉と内胚葉の2層が生じ、さらに遅れて2層の間に中胚葉ができてくる。
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