ファラデーとデービー
電磁気学などの研究で知られるマイケル・ファラデー(1791-1867)は、イギリス、サーリー州ニューイングトンで生れた。父はジェームズ・ファラデー(1761-1810)といい、母はマーガレット、その第3番目の子であった。父はヨークシャー出身神の鍛治屋であったが、身体が弱く、貧乏であったので、子供たちは早くからそれぞれに自活の道を立てさせた。14歳のとき、一家は北ロンドンに移り、マイケルは書籍の販売と製本業を兼ねた店に奉公に出されたが、この店で手に触れた科学の書物を非常に興味深く読んだ。王立研究所で化学者ハンフリー・デービー(1778-1829)の講義を聴いてからは、ファラデーは講義ノートを添えて、その気持ちを書いて手紙を送った。その結果、21歳のときデービーの助手に採用され、講義実験と研究の手伝いをすることになった。デービーのヨーロッパ旅行に随行し、多くの雑務のかたわら活発な科学的研究を見てその視野を広げた。彼の知己J・H・グラッドストンによれば、「ヨーロッパが彼の大学であり、彼の師事したデービーとデービーの名声によって近づくことのできた著名人たちが彼の教授であった」。
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