テムズ・トンネル
イギリスBBCでは2002年に100名の偉人のランキングを行った。
1.ウィンストン・チャーチル
2.イザムバード・キングダム・ブルネル
3.ダイアナ妃
4.チャールズ・ダーウィン
5.ウィリアム・シェークスピア
6.アイザック・ニュートン
7.エリザベス1世
8.ジョン・レノン
9.ネルソン提督
10.オリヴァー・クロムウェル
以上10名のうち、2位のブルネル以外の9名については多くの人は知っているだろう。イザムバード・キングダム・ブルネル(1806-1859)は鉄道の技術者であり、橋や船の建造で名を残した。父マーク・イザムバード・キングダム(1769-1849)はシードル工法で河川の下を通るテムズ・トンネルを造ったことで知られる。福澤諭吉は1862年遣欧使節団の一員としてロンドンを訪れた際にテムズ・トンネルを視察している。「都の中程にテイムズといふ大河あり。其巾は江戸の隅田皮と同じ位なれども、隅田川よりも深し」とある。(「条約十一国記」)福澤は5月15日に初めて見た後、6月11日に再び訪れている。いまから150年前の話である。
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