ユダヤ人迫害史(ホロコーストとポグロム)
ホロコーストとは元来、ユダヤ教の燔祭(獣を丸焼きにして神前に供える犠牲)を意味するギリシア語で、のちに転じて火災による大虐殺、大破壊を意味するようになった。現在では、第二次世界大戦中のドイツがユダヤ人などに対して行った大量虐殺を指す。ホロコーストの犠牲者数は諸説あるが、900万人から1100万人にも上るといわれる。
20世紀初頭には、「ポグロム」という「破壊」を意味するロシア語が世界語になるほど、ユダヤ人に対する弾圧が酸鼻をきわめた。大規模なポグロムは過去3度あったといわれる。1648年から1657年までの間にウクライナに起こったコサックのボグダン・フメリニツキー(1595-1657)の乱のとき行われたもの。ユダヤ人迫害史の中でも最悪の事件の一つである。1881年アレクサンドル2世暗殺事件ののち南ウクライナで行われたもの。そして1903年から1907年にかけてロシア国内284個所以上で行われたもの。
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