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2012年4月23日 (月)

家政婦は見た

    図書館は本を貸すだけでなく、何か知りたいことがあるときに、問い合わせると答えてくれる。これを館界では参考業務とかレファレンス・サービスと呼んでいる。昭和30年代から公共図書館では奉仕業務の一つの柱として重視してきた。だが肝心のレファレンス・ブックが十分に整備されておらず、職員の経験不足とで、必ずしも利用者の満足するサービスではなかったように思う。いまから30年も昔の話であるが、思い出すと今でも冷や汗が出る。あるとき松本清張の「家政婦が見た」という本を読みたいという依頼を受けた。書名や著者名の目録カードを探しても該当の本は見つからなかった。依頼者は市原悦子主演でドラマ化されているという。松本清張全集などをいろいろ探してみたがついに発見できなかった。

    後でわかったことだが、ドラマの原作は小説「熱い空気」という。週刊文春に1963年4月22日号から1963年7月8日号まで、「別冊黒い画集1」収録の1作として、文藝春秋新社(ポケット文春)より刊行された。ドラマは1983年7月2日テレビ朝日系列の「土曜ワイド劇場」で「熱い空気」として放送され「家政婦は見た!夫婦の秘密「焦げた」となっている。つまり副題「家政婦は見た」がシリーズ化され、2008年までに全26話がつくられた。もちろん松本清張の原作は第1話だけで、あとは設定を同じにした脚本家の創作である。今ならウェブで簡単にわかることだが、目録カードが唯一のツールだった時代の盲点だった。

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