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2012年4月 5日 (木)

シティー・オブ・ロンドンの路地裏

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ザ・シティー(旧市街)はいまでもシルクハットに蝙蝠傘の英国紳士が現れそうな官庁街である。しかし見過ごしそうな路地があり、その一つフリート街のジ・オールド・チェッシャー・チーズの狭い路地を入ると、そこにはさらに小さなスクウェアがあって、その17番の4階建てのフラットが1700年頃に建てられた英文学者サミュエル・ジョンソン(1709-1784)の家である。ジョンソンが10年以上住まいにし、「英語辞典」(1755)を編集した。

1713195_a63a9f08    最上階の部屋は「英語辞典」の編集作業に使われたテーブルの上には、訪問者が自由にページを捲れように当の辞典全2巻が置かれた。また「遺書の部屋」(Will Room)には、遺産の大部分を自分に仕えた黒人召使フランシスに残す旨を記した遺書が展示してある。ジョンソン博士記念館が建つガウ・スクエアには博士の愛猫ホッジHodgeの銅像があり、ご主人様の著書の上に座り我が家を眺めている。

When a man is tired of London he is tired of life,for there is in London all that life can afford.(ロンドンに飽きた人は、人生に倦きた人である。ロンドンには人生が与えうる一切のものがある」なるほどイギリスの首都ロンドンには歴史、文学、美術、生活、永遠に尽きせぬ魅力がある。だがそれらの多くは英語を解するもののみが味うことができるのであろう。

( keyword;Samuel Johnson,Fleet Street,Gough Square,City of London,Dictionary of the English Language )

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