大河ドラマ「平清盛」絶対絶命
第13回「祇園乱闘事件」。平家の家臣が放った矢が宝殿にあたったため、僧侶が怒って強訴したが、僧侶の横暴を快く思わなかった鳥羽法皇は、それを聞き入れず、罰金刑ですませた。1147年に実際にあった事件で平清盛の話では重要な回である。ところが関東地区で視聴率が11.3%とワーストを更新。このままジリ貧となり、夏にはロンドン五輪の中継で絶命するかもしれない。
祇園乱闘事件といえば、昭和30年の大映「新平家物語」でもこの場面をメインにしている。市川雷蔵が素晴らしい演技を見せた。今見ると眉の濃すぎるメイクが可笑しいが、声が野太くて凛々しい。NHKはやはり芝居の見せ場としては甘い。長丁場なので山場がわからなく、だらだらと続いてしまう。松山ケンイチと市川雷蔵を比較するのは少し可愛そうな気もする。
史実では祇園社の一件は清盛が矢を放ったのではなく、郎党によるものである。また清盛がその場に居合わせたかどうかも分からない。この事件から6年後、父忠盛の死によって清盛は名実ともに平氏の棟梁となる。
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