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2012年3月13日 (火)

狛犬の話

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 大宝神社狛犬(隋唐様式) 現在は京都国立博物館にある

   神社の社殿の前に据え置かれる一対の獅子に似た獣の像を狛犬という。その呼び名は「高麗(こま)」に由来する。古代中国で兕(じ)といわれた一角獣がその起源で、漢代以降の帝王の陵墓の前に立てられた。奈良朝に日本に伝わる。その起源を遠くエジプトやペルシア、インドに求めることもできる。もともとは魔除けで、最初は門扉、几帳などの揺れ動くのを防ぐためのもので鎮子といわれ宮中に置かれていたが、次第に大型化して神社の前に置かれるようになった。一対の向って右方(獅子)が口を開き(阿形)、左方(狛犬)が口を閉じ(吽形)、阿吽の口型で、山門の仁王像と同じである。滋賀県栗東市綣(へそ)にある大宝神社には鎌倉前期の木造の神殿狛犬がある。

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